ゲームパスに入った貴方は『Sea of Thieves』で過酷な海賊生活を始めよ

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レア社の海賊生活ゲーム「Sea of Thieves」が日本語化された。
この記事は初めて海賊ゲーを始めた人向けに、ひとまずのゲームサイクルを解説する記事である。

よくありそうな質問

当面の目標にしておくといいもの

どのクエストをまず選ぶべきか

宝探しでまず稼ぐ

停泊操作は「帆→舵→帆→舵→錨」

武器はカトラス+銃器で

他プレイヤーは見つけ次第逃げる。全力で

錨を巻き、帆を張り、荒波に乗り出せ

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「Sea of Thieves」を起動した人は大抵、チュートリアル終えた途端にまず途方に暮れるだろう。

ゲーム内の指示だけじゃまだ足りない。昔よりは解説丁寧になってるけどまだ足りない。何なら英語版時代に起動した人はそこらへんスキップされてしまってる可能性まである。だいたい酒飲んで楽器鳴らしてよく判らんで終わるはずだ。

βの時から割とそうなっちゃう人見てたのでわかるわかる。

f:id:shiftwinter:20210223065125j:plain — 海の景色は常に変わる。嵐は避けたほうが良いし、時には逃げ込む先になる

ゲームの細かいギミックだけ触れて根幹部分に到達する前にログアウトしてしまう。それは非常に勿体ないし物凄く勿体ない。仕様を把握したうえでゲーム部分や他プレイヤーに憤慨してほしい。そこまで行ける導線がまだ足りない。

なので今回はSoTをロンチどころかその前のβテスト時代から遊んでる自分がザックリと、海賊生活の指南もとい「基本的な遊び方」を解説していきたいと思う。

今回の記事で対象になるプレイヤーは

普段はシングル or 2人くらいで遊んでいきたい

可能な限り対人戦を避けたい

ひとまずのゲームサイクルをざっくり把握したい

「遊び方は自由」っていうけどせめてやるべき基本が知りたい

といったところか。

一人で遊べるかどうかについては海賊レベル40-50に到達してる自分も7割くらいの割合でソロ航海して今に至るので割と問題ない。

f:id:shiftwinter:20210223064713j:plain — 効率重視ではなかったので「伝説」には到達してない。が、なんだかんだ結構近づいてる

要は充実してた頃の攻略サイトのfaqや小ネタ・テクニック欄に書かれてる要素的なのを中心に書いていきたいわけだ。

よくありそうな質問

Q1：結局何するゲーム？
A1：クエストで稼いで服や船を着飾るゲーム。DestinyやTheDivision的な成長要素はまず無い。詳細は後で。

Q2：一人で出来る？
A2：はい。普段一人でやってもう一人呼ぶくらいで割と小回りが利く。寧ろ普段は一人で航海して、要所要所で集まるくらいがちょうどいい人もいる自分みたいに。

Q3：他の船と戦うべき？
A4：慣れないうちはやめた方がいい。逃げるべき。大抵もつれ合って塩試合になる。近づいてきてる船はまず警戒して逃げるべきだしゴマ粒程度でも船影が見えたら距離を取れる針路を取ったほうがいい。これも詳細は後で。

Q4：ランダムマッチのCO-OPってオススメ？
A4：体感ではあんまり。というのも野良だとまともなプレイヤーに遭遇出来る頻度少ない。つよつよロード環境構築しても良PTに遭遇するために回数ログインしなおす必要ある。

Q5：最近シーズンパスが出始めたけどいきなり買っておくべき？
A5：ある程度慣れた人向けのシナジー的な要素が強いが、とりあえず買っておけば途中ロストしても何かしら報酬が得れるようになる環境が出来上がる。ゲームサイクル把握したうえで遊び続ける事出来そうと思ってから導入考えても遅くはない。

・CAPTAIN! LOOK!
有名な例の動画
www.youtube.com

当面の目標にしておくといいもの

本作「Sea of Thieves」は、所謂レベルステータスや装備品をそろえて強化するという類の成長要素がほとんどない。

しいて言うならクエストのレベルが上がっていってより高報酬の依頼を受注できるくらいである。なので逆に言えば「何時遊んでも知識面以外で取り残される心配はない」という強みがある。これは現行のバトロワ系やマルチプレイ系のゲームに近い調整と考えてもらえれば良いだろう。

そうなると問題になるのは「当面の目標をどうするか？」という部分だ。

本作の一応の最終目標として各種クエストレベル50に到達する「伝説の海賊」と呼ばれる到達地点があるが、ほんとにマジでガチでエンドコンテンツに近い部分なのでそれを目標にするのは現実的ではない。

とは言いつつ好きにやれというぶん投げも逆に途方に暮れるハズだ。

なので本作の当面の目標としては「ゲーム内ショップのアイテム船や服装や武器の装備品を着飾れるようにする」を目標にすると良いだろう。自分がそうだった。

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船の装飾アイテムはだいたいひとつ5万くらいなので目標として判り易い。ひととおり着飾ることが出来る段階ならクエストレベルも程よく上がり、ある程度自分の塩梅で好き勝手方向性を考える事が出来るようになっている筈だ。

そこから更に「各クエストレベル10-20」くらいまで持ってくことが出来ればたとえ少し離れても、アプデやってきた際も復帰しやすいレベル帯になっている筈だ。

そこから追々、各レベルが50となる「伝説の海賊」を目指すと良いだろう。

どのクエストをまず選ぶべきか

ここで「各クエスト」と書いたが、本作のクエストは大別すると三種類+αといった形でミッションやクエストや依頼が用意されている。

これらは基本的に港となる「開拓地」と呼ばれる拠点で、受注クエストを購入して船の中で広げることでクエストが開始される。

種類としてはまずは宝の地図や暗号文をもとに島の宝箱を掘り起こし、開拓地に戻って換金する「ゴールド・ホーダー（宝探し）」、次に島から動物を捕獲して生存状態のまま開拓地に届けたり逆に特定の港や島に物資を輸送する「マーチャント・アライアンス（商船）」、そして依頼内容を基に特定の島に出現するスケルトンの群れとユニークエネミーを倒し残骸となる髑髏頭を開拓地に持ち帰って換金する「オーダーオブソウル（討伐）」の三種類となる。

クエストの難易度というか判り易さ的に「宝探し＞討伐≧商船」の順でクエストをお勧めしたい。基本はまず宝探しをメインに進めていくと良いだろう。

宝探しでまず稼ぐ

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宝探しクエストは開拓地のだいたい中央に居る緑テントの売人が販売している。そこから最大3つまで購入できるので、とりあえず最大まで買っちゃって良いだろう。クエスト内容は自動生成で受注するたび都度内容が変わる。（商船は桟橋、討伐は港の占い師っぽい人から受注できる）

・TRIPLE GILDED VOYAGE (150+ chests) - Sea of Thieves
特殊クエストの動画だが大体の流れがわかりやすいやつ
www.youtube.com

宝探しを受注したら次は開拓地内の樽から船に物資をある程度積み込んでおくとよい。ここで言う物資とは体力を回復させる食料や大砲に詰める弾薬、そして船を修理するために使う木材などである。特に木材と食料は宝探しする際は特に必要になるので多めに持っておいて越したことはないだろう。

だが探索先の島にも同じように物資が詰まってる樽があるので、移動しつつ補充みたいな動き方も普通に出来る。なので割とそこまでキッチリとため込んでいく必要はない。クエスト難易度もゆるい時は特に。

宝探しは地図が渡されてそれを読み解きながら掘り起こす地点を見つけるものと、島の目印でランタンを灯したり音楽を鳴らすなどして次の手がかりを浮かび上がらせる謎解き系の二種類に分けられる。

f:id:shiftwinter:20210223065629j:plain — 宝の地図の例

宝の地図だったら形合わせの要領で、謎解きだったら島の名前そのもので船の中の海図から目的地を探す形式になる。基本は受注した地点から自動的にクエストの目標地点が割り当てられるのでまずは自船の周囲から探していくとよいだろう。これはレベルが上がるにつれて一度にめぐる島が増えたり遠距離航海することになったりといった形で変化が生まれる。

sot.nagonago.tv
maps.seaofthieves.rarethief.com

手がかり系は最初こそ途方に暮れるかもしれないが、少しぶらついてるとそれっぽい手がかり見つかってくるのでまずは歩き回ってみてほしい。

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宝の地図は基本は楽だがたまに崖上か崖下かわかりにくい厭らしい位置に宝箱が埋まってることも多いので岩や樹木の位置をしっかり見てみよう。いちど固定観念にとらわれるともつれるんだなこれが。

宝探しクエストを複数抱えてひとつのクエストを達成する(めんどくさいクエスト残ったらキャンセルしちゃってもいい)、クエスト完遂か破棄したら次のクエストを開封する。

これで手持ちのクエストが無くなるか宝箱がある程度船にたまったら初めて近場の「開拓地」に舵を取って帰還すると良い。そして開拓地に付いたら宝や骸骨を売却し、新しいクエストを買い込んで物資を貯め込んで大海原に乗り出す。

f:id:shiftwinter:20210223064033j:plain — 換金するまでが海賊です

ひとまずはそういった流れで進めると良いだろう。

停泊操作は「帆→舵→帆→舵→錨」

SoTでぶち当たる問題点のひとつに船舶の操作がある。

本作の船の操作は特に鈍重に作られておりしかも一人称形式で各種操作を行う必要があるのでどうしてもワンテンポ遅れがちになるのをどう

なのでコツとしては、島名が表示されたら帆を半分から1/3くらいまで畳み停泊位置を確認し帆をほぼ完全に畳んで微速にし最終位置を調整して錨を下す、といった流れが一番わかりやすく安定して止めることが出来るだろう。

f:id:shiftwinter:20210223065802j:plain — これくらいの位置が理想だが、あまり攻めすぎると底を擦る

停泊したらそのまま錨を下ろしたままにしてもよいが、敵船が近づいた際などすぐ逃げれるように一度止まってから帆を畳んで錨を巻き上げておくと、帆を開くだけですぐ逃げることができる。慣れてきたらそういった追加操作も考えておくとよいだろう。

（ただし、嵐が近づいてる時は風に流されて船が回転してしまうし、畳んだと思った帆が実は完全に畳まれてなくて気づいたら遠くに行っちゃってたってこともたまにあるので、絶対の信頼はしにくい）

因みに帆を張ってない状態でも錨さえ上がってればその場で転回が出来る、鼻先から突っ込んで停泊しても安全に島を離れることが出来るので覚えておくとよいだろう。

武器はカトラス+銃器で

島に到達して討伐なり探索なりすると必ず現れるのが敵NPCである骸骨だ。こいつと戦うためには武器を使う必要が出てくる。

「Sea of Thieves」では武器として、ハンドガンや、スナイパー、ショットガン、そしてカトラス(剣)の4種類からふたつ選んで戦うことになる。

だが本作では一つの武器に対して最大5発までしか弾薬を持ち運ぶことが出来ない。つまり銃器だけの組み合わせでも10発までしか撃てない。その都度、船内や島に配置されてる弾薬箱から補充する必要がある。なので乱発は難しい仕様になっているわけだ。

なので基本的な装備の組み合わせとしては「カトラスと銃器」の組み合わせで探索や討伐に臨むのがお勧めだ。

f:id:shiftwinter:20210223065952j:plain — ソロだと特に心強いスナイパー系

自分は普段はカトラス+スナイパーライフルの組み合わせで攻略している。これならば所謂クリーパー枠であるタル爆弾持ちの骸骨も比較的安全に処理できる。

普段はカトラスを振り回すことで敵を倒すのだが、複数の敵が居る時はRT長押しからのチャージ突進攻撃(よく牙突と呼ばれてる)を駆使すると良いだろう。外れた時の隙は小さくないが当たれば即次の行動に移れるので積極的に狙っていきたい。

（あと牙突時に着地地点が水面だったらそのまま高速移動出来るので、慣れてるプレイヤーは割と牙突ダッシュを駆使してる人も多い）

他プレイヤーは見つけ次第逃げる。全力で

海賊ゲーである本作は他プレイヤーとの戦いも生々しく作られている。一言でいえば略奪が推奨されるゲームデザインになっているのだ。

本作のマッチメイキングは所謂PvPvE形式なので必ずどこかに他プレイヤーが存在する環境になる。そしてその大多数が理由は別として攻撃的な行動をとることが多い。接近してきたら略奪目的だしこちらから接近したら自衛手段として砲撃してくるのだ。

つまるところ敵船に接近されたらまず長時間に渡ってもつれる戦いになるのは覚悟しておいたほうが良い。しかも闇雲に倒したところで美味しい報酬が手に入る保証もない。もし沈没されても何か減るというわけではないが、クエスト中なら換金前の宝箱類がパーになり心がガックリ来るだろう。

では本作での他プレイヤーに対しての立ち回りはどうするべきか？

最適解は「そもそも戦う状況に陥らないようにする」、つまり接近しない針路を取ることが一番の安全策なのだ。そのためにも重要なのが「望遠鏡を使用した索敵」なのだ。船のマスト上の展望台はそのためにある。

f:id:shiftwinter:20210223070135j:plain — 小型船だがランタン点けてないので手練れの可能性高し。この距離でも警戒しておくに越したことはない

水平線までじっくりと周囲を見回してゴマ粒程度の大きさの船影を見つけるのが一番の安全策になる。たとえ数海里離れた位置にいても10分後には接近される可能性もある。一度発見したらその発見方角は特に警戒し相手の進行ルートを把握した航海を心がけるとよい。同じように嵐に対しても早め早めに避ける針路を取るとよい。

ランタンの付いてない船は特に手練れであることを警戒したほうが良い。逆にこちらも可能な限り外側の灯りは消しておくほうが無難だろう。これは見つかりにくくなるだけでなく「こちらにもノウハウがある」旨を言外に伝える事にもなるのでかなり有効だ*1。

このように本作の航海は索敵が特に重要なつくりになっている、最初のうちは特に警戒しすぎなくらい警戒しておくに越したことはないだろう。

・Why do I hear boss music
www.youtube.com

サメはこちらから手を出さなければ基本的に無害。クラーケンやNPC船に絡まれたら・・・ご愁傷様・・・*2

ちなみにXBOX Series X|S所持者向け特典の初代XBOXスキンは割と罠な装備で、その派手さや入手条件の容易さも相まって「こいつ日が浅い海賊だ！」と見られる可能性が高い。最初のうちは装備しないでおくのが無難だろう。

f:id:shiftwinter:20210223071235j:plain — この派手さ、好戦的だったら狙いたくなる思う

錨を巻き、帆を張り、荒波に乗り出せ

「Sea of Thieves」はMO形式の作品で決して易しい難易度にはなっていない。だが齧れば齧るほど味が出る渋い深みを備えている作品だ。今回の記事で書いたTipsはまだまだほんの一部だが、どう進めれば良いかの参考にはなるハズなので助けになれば幸いだ。

先も書いた通り、本作はいつ始めても問題ない作りになっている。だが殊国内においてはゲームパスが本格的に始まって、第9世代機が発売されて、日本語化も実装し、しかもxCloudの正式ロンチが近づいている状況だ。始めるに最も最適な時期だろう。ヴァルハラの如く殺伐とした海賊世界に日本人プレイヤーが増える可能性が増えたのは極めて嬉しい限りだ。

是非いちど本作の要素を一通り体験してみてほしい。この大海原は誰でも受け入れてるのだから。

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